超・人雑記

僕が日々、ふと頭に浮かんだことを書くところ

遺伝子編集技術で意図しないDNA損傷の可能性が見つかる

www.zaikei.co.jpぼくぼくは生殖医療って分野でおもに仕事をしているけれども、新しい技術は両刃の剣だってことが最近は重く感じる様になってきた

生殖医療は半世紀弱でとてつもなく技術革新が進み、成果を出しているとおもう

遺伝病などについても着床前診断で染色体を解析して、異常のないと思われる受精卵を戻して妊娠出産を成功させたり、

ミトコンドリア病のような、細胞核内の染色体はいじらず、第三者卵子の核を抜いて入れ替えて病気の遺伝しない新生児を得るようにしたりという事はもうすでにおこなわれている。

ただ細胞核内のゲノムをいじるところには到達していないので、そこに原因ののある遺伝性疾患に対して有効になる技術と期待されていた。

デザイナーベイビーなどもこの技術報道から派生した造語だ

妊婦の高齢化のせいか、生殖医療のせいか、環境のせいかはたまた複合的な原因か

異常の発生率は増えていると思う。

ART(体外受精や顕微授精」)の心臓疾患率やADHDなどの比率も正常妊娠に比べて高い数値になっている。

もともと、普通に生きていても一日で細胞内のDNAは5〜50万箇所の損傷を受けておりそれを毎日修復しながら変わらずに普通に生活している

ただでさえ、繊細に調節して働いているところに機械的、科学的に暴力的にDNAをイジれば損傷しないわけがないよね

でもトライアンドエラーしながらたゆまない研究をしなければ進歩はないから高潔な倫理感を持って良い結果を出して欲しい。

この技術は大きな見地から考えれば、1世紀以内に起こる食糧危機の救世主となるかもしれないので、

 

ぼくは、これからは原点回帰して新しい技術や知見を使いより自然に、DNAをなるねく損傷しない方法で生殖医療に取り組みたいと思う。