超・人雑記

僕が日々、ふと頭に浮かんだことを書くところ

僕がこれからやりたいこと

僕は産婦人科医として大学では13年くらい仕事をさせてもらっていた

専門は不妊治療分野だったので、その研究と実際の治療として体外受精とか内視鏡手術とかをしていた。もちろんガンやその他の疾患の治療もしていたし、NICU未熟児センターや麻酔科でも半年づつ勉強させてもらった。

大きな病院で仕事をしていると、良い面も多いがそれぞれ分担制になるので初めから最後までと起承転結が診れないことがある。

大学に残る玉ではないので(大学は人材として大学に居なきゃいけない人と、大学にしか居れない人がいる)、親父が小さな産婦人科クリニックをしていたので医者になって15年目にそこを継いだ。

そこでは自分の責任で起承転結がつけれるし、最後まで診れるので充実してよーく働いた。時間拘束が多いので、学会などはあまり行けなくなったけど、その頃からインターネットの世界が広がり、世界中から新しい学術情報を得られ不自由はなくなってきてたし、よく本を読んで勉強した。大学にいたときよりもより深く、広い知識を得ることができた。

僕らの仕事はプラグマティックな仕事だから、ベストな条件をつくっても必ずしも良い結果が出るとは限らない。その中で自分が治療者として関わり始めたときにはもう解決が出来ないこと、携わる前もっと過去にさかのぼったある時点で何かがされれば、起こる(病気になる)ことも無かったんじゃないか?それは母親や赤ちゃんにも言えることだが、と思うようになっていった

そんな時、自分が病気になった。下垂体腫瘍という脳腫瘍だ、幸いなことに手術がうまくいって数年立っても再発はしていない。その代償で難病指定の病気持ちになっているけど、頭から内蔵、採血まで定期検査もしてもらえるしありがたい。

今年開業20年の節目でクリニックを閉院した。

今後出生数も減って行くし、高齢者も増える。生まれて来る子供は健康で才能豊かに人生を謳歌できるように!高齢者は子供に迷惑がかからないように自分で立って歩いて、食べてより元気で暮らせていけるようにしていかなきゃいけない。

だから、僕はこれから、タイムマシーンには乗れないけど、今・病気になってない時ある時点、子供が出来る前(受精卵ができる前のある時点)に積極的に関わり、良い意味で未来を変える仕事をしようと思っている。

出生前検査をしても、どんなに丁寧に検査をしても、染色体異常や胎児の心臓疾患などは治療を早めにできたり合併症の予防は出来るけどそれ自体はなくならないからね

そういう気持ちをもって又、仕事を初めたいと思う。